エスペランサ史上初の快挙!
6年生がJFAバーモントカップ世田谷予選で初優勝!

(30 期 6 年生) 2023/04/29, 30

2023年4月29日と30日の両日、世田谷区大蔵体育館にてJFAバーモントカップ第33回全日本U-12フットサル選手権大会の東京第5ブロック予選大会が開催され、6年生チームがエスペランサ30年の歴史の中で初めて、世田谷予選を制し都大会進出を決めました。 

この大会は小学校6年間の集大成である6年生大会の中で、東京5ブロック(世田谷区)の公式戦三大タイトル(U-12リーグ、全日本5B予選、バーモントカップ)の一つにあたります。

30年の歴史のあるエスペランサでは、これまで数多くのタイトルを獲得してきましたが、東京都大会に通じる予選大会を6年生チームが優勝したのは、元Jリーガーの田中奏一さんや、日大藤沢高校の現役コーチである川内健奨さんを擁した第8期が世田谷区民体育大会(現在の全日本5B予選に相当)で優勝した2001年まで遡ります。

エスペランサ6年生チームは、今年エスペランサ創設30周年記念という大きな期待を背負う中で、22年ぶりに6年生三大タイトルの栄冠に輝きました。

4月29日大会初日 予選リーグはじまる

子供の日を目前にひかえた4月29日土曜日、大会初日、エスペランサの予選リーグは夕方から始まった。

エスペランサ第8期のOBで、日大藤沢高校の現役コーチでもある川内健奨さんが激励に駆けつけてくれる中、初戦の松沢戦を危なげなく5-1で勝利したものの、予選リーグ第二戦はこれまで対戦のなかった上北沢戦。お互い様子を伺いながらの前半序盤、緊張のあったチームがまさかの2失点に、応援していたベンチも観客席も一気に静まり返る。そんな中、前半3分、コダイ選手が反撃の狼煙で1点をもぎ取ると、立て続けにアサキ選手が、4分、5分、6分と続けざまに3得点、そして前半終了間際にはジュンセイ選手のミドルシュートが決まり、前半で一気に逆転に成功する。後半はまたアサキ選手の2得点で、終わってみれば7-3の圧勝で、予選リーグ1位で決勝トーナメントに進出することに成功。アサキ選手の5得点もあり、予選リーグでの総得点数12は、15ブロックリーグの全45チーム中、世田谷バディについで2位での圧勝撃であった。

大会二日目 決勝トーナメント

この時点で世田谷区ベスト16となり、目標の都大会進出が決まるベスト4まであと2勝。誰もが緊張で固くなる中、この日も、夏合宿でも大変お世話になったOBコーチ、現在東京5ブロックの育成コーチを務める鈴木さんが駆けつけてくれた。選手に多くのアドバイスとエールを送っていただくが、本部に置かれた大きなトロフィーが、公式戦特有の緊張感を選手たちにもたらしていた。

初戦はこれまで何度か対戦したことがあるFC山野。この日も好調を維持するアサキ選手のハットトリックが選手たちに勢いをもたらし、危なげなく3-0で決勝トーナメント初戦を制す。そしてベスト4をかけた準々決勝は、世田谷クラブチーム御三家で、東京都T2リーグに所属する競合のMIP戦。これまで勝ったことがない相手にどこまでできるか、期待と不安が入り混じる中、MIP戦は試合間隔が一試合分しか無い中、怒涛のごとく相手のキックオフシュートで幕を開けた。


いきなりのシュートに浮き足だった状況を強豪MIPは見過ごさなかった。立て続けの波状攻撃でエスペランサのディフェンス陣を責め立てる。防戦一方のままなんとか前半は0-0で凌ぎ切ったがMIPの勢いは後半も衰えなかった。前半1分、エスペランサディフェンス陣の痛恨のクリアミスを見過ごさず、MIPのエースは奪ったボールからすぐさま鋭いシュートで1点をもぎ取った。

意気消沈のチームに活気を取り戻させたのは、途中出場のタケミ選手だった。後半3分、相手ディフェンスから奪い取ったボールを1人で持ち込み、そのままシュート、赤い千金のゴールを奪う。


そして歓喜は後半残り時間わずかな時にもたらされる。この試合完全に封じ込められていたキャプテンのアサキ選手の直接フリーキックは、相手ディフェンスの壁の横を通り過ぎゴールに吸い込まれる。そして試合終了のホイッスルがふかれ、歓喜の輪が広がった。強豪MIPに2-1の辛勝、ついに念願の世田谷公式戦ベスト4、そして同時に都大会進出を決めた。 


準決勝そして決勝へ

都大会進出を決めた達成感と、勝利の余韻に浸る中、エスペランサにとっては試合間隔なく準決勝が行われることになった松丘戦。疲れはあるものの、勢いとモチベーションは高かった。そんな中で自然とコーチと選手が集まり、円陣を組んで勝利の儀式であるVAMOLAを高らかに叫んだ。こんな風景はこれまで見たことがないが、お陰でチームの一体感は最高潮となる。

前半5分カワイ選手、前半6分ヒロト選手、そして後半3分にもカワイ選手が決め、後半2失点するものの、強いチームワークで終始危なげのない試合運びで準決勝を制す。これで2位以上が確定。そして同時開催の隣の試合では、世田谷バディvs砧南が行われ、PK戦までもつれた試合は砧南が執念で前回公式戦大会のリベンジを果たし、会場内で大きなどよめきが起こった。

砧南との決勝戦

思い起こせば小学校一年生の初めての世田谷区の公式戦トーナメントで、3回戦で惜敗した相手が砧南。その後、何度となく戦い、気づけば世田谷の中でクラブチームと肩を並べる実力をつけた両チーム、U-12リーグでも勝ったり負けたりのライバル同士の決勝戦となった。試合は両者譲らず一進一退の展開。前半9分、この試合トップに入っていたカワイ選手が均衡を破りエスペランサが1-0として前半を折り返す。後半は砧南の意地の反撃で、疲れの見えるエスペのディフェンス陣を脅かす。防戦一方で何度となく迎えたピンチも、ディフェンスリーダーのジュンセイ選手と、地域トレセン選抜の守護神アツト選手のスーパーセーブでチームを救う。

後半はこれまでに経験したことのないような長い時間となる中、終了間際の後半9分、コーナーキックからのボールを、キャプテンアサキ選手の左足一閃。待望の1点がエスペランサ側に転がり込んだ。時を待たずして試合終了のホイッスル、歓喜が訪れた。2-0の完勝で、二日間の大会で6戦全勝優勝、エスペランサが初めてバーモントカップの栄冠に輝いた瞬間である。

大会終了、MVPはジュンセイ選手

昨年末まで一度もタイトルを取ることができなかった30期の選手たち。5年間諦めず挑んできた努力の結晶がようやく結実し、今年1月になかまちカップを初制覇し、一気に世田谷No1まで駆け上がった。技術的にはまだまだだが、保護者も選手も本当に仲が良い、「チームワークを超える戦術はなし」をまさに体現したチームである。

6/11の初めての都大会挑戦、そしてU-12リーグと全日本5B予選と、これからまだまだ成長し、活躍してくれることであろう。これまで選手たちと保護者の成長を支えてくださった多くの方々に感謝を申し上げる一方、6年生の集大成として、今年一年、選手みなのエスペランサ伝統の儀式、勝利の円陣“VAMOLA”を見るのがとても楽しみでならない。頑張れエスペランサの選手たち!